

銀行にとって『融資』は、大切な事業の柱です。融資の実行により、資金を必要とする企業は設備や仕入れ品などを調達することができ、事業が回り始めます。銀行にとっても、融資を実行したことで得られる利息が収益となり、また資金を預けてもらっている預金者へ利子として還元できるようになります。私が担当するのは、企業向け融資の推進と管理です。本店営業部は、多くの地元企業からの融資案件が集まります。特に地元に影響力のある地場大手の案件の大半は、私の部署で担当することになります。そういう意味ではやりがいが大きいとも言えますが、同時に難しさもあります。昨今は、容易に判断のつかない案件がどんどん増えているからです。世界的不況の余波で、地元企業の業績も芳しいとは言えません。財務諸表や決算書だけを見ると、とても企業の希望する額は融資できない…となってしまいがち。しかし、そこで終わってしまっては、地元に根差す金融機関としての存在意義がないと思うのです。

私はかつて、2年間の企業留学を経験しています。政府系の金融機関に出向し、そこで行われる様々な融資案件を担当しました。公共性の高い主に大企業向けの融資・投資を行う金融機関なので、融資案件に対する分析や、企業実績の分析にとても時間をかけます。必要であれば、融資を申し出ている企業の取引先や関係金融機関に出向いて話を聞くなど、企業のことを深く多面的に分析することの大切さを学びました。企業留学を終え、現在の部署に着任したのが2009年の4月。今は、留学で得た知識・経験を、どうやったら地元のために役立てることができるか…と考えているところです。留学先のやり方を、地元の中小企業に単純にあてはめれば良い、というものでもありません。地元企業には、地元ならではの数値だけでは測れない事情や長所があります。その点をしっかり汲み取った上で、多面的な視点と分析によりお客さまの潜在力や成長の可能性を見出していきたい、それが地元に根ざす金融機関の一員として働く私の使命だと思っています。
![[熱意を持って取り組んでいること]不況時も好況時も地元企業に向き合い、目に見えない企業価値までとらえ、適切でぶれない融資を提供する。 [熱意を持って取り組んでいること]不況時も好況時も地元企業に向き合い、目に見えない企業価値までとらえ、適切でぶれない融資を提供する。](../../img/interview/g/specialist/specialist01/txt01.gif)