財形預金とは、カンタンに言うと「お給料から天引きされる貯蓄システム」です。天引きとは、 所得税や住民税、社会保険料と同じようにあらかじめお給料から差し引かれること。 毎月のお給料から財形預金の貯蓄額が天引きされ、その残りが、銀行口座に振込まれます。
財形預金の良いところは「知らずに貯まって、引き出しにくい」という仕組み。お給料からの 天引きなので自動的に貯蓄ができ、預け忘れがないので確実に貯蓄をすることができます。また解約するときは会社を通す必要があり、引き出すときのハードルが高いという点でも、 貯蓄の継続につながります。
一般財形を除く財形住宅預金と財形年金預金にかぎり、合わせて550万円までは、利息に税金がかかりません。他の貯蓄のほとんどが、利息などについて20.315%の税金がかかるので、財形預金の大きなメリットと言えます。(ただし、目的以外のお引き出しについては、利息に20.315%の税金がかかります。)
※2013年1月1日から2037年12月31日までに受取る利息については、復興特別所得税が追加課税され、20.315%の源泉分離課税が適用されます。
財形住宅預金、財形年金預金については、マイホーム資金や教育資金の有利な公的融資を受けることができます。
なお、お勤め先が財形預金制度を導入していない場合は、自動積立定期預金をご利用されることをお勧めします。自動積立定期預金には非課税制度がありませんが、目的に応じて毎月の貯蓄金額や期間を自由に設定し計画的に資産形成することができます。