結婚後、奥様の地元である世羅町に移住したスペイン人のフランクさん。空き家だった築150年の古民家を借り、漆喰や柿渋などの自然素材を使って改修して、奥様の京子さんとカフェを開いた。パエリアなどの米料理やサンドメニュー、スペイン製の石窯で焼くピッツァ、一品料理を提供し、米は全て減農薬自家栽培。小麦や野菜もできるだけ自家栽培で賄い、足りない野菜は世羅町産の野菜を調達する。ピッツァやパエリアはサイズが大きく、2〜3名でのシェアがおすすめ。人気のパンは、生地は小麦やライ麦と塩、水だけで作り、小麦と水しか使わない酵母で24時間以上かけてじっくり発酵させるため、うま味が深いのが特徴だ。小麦は耕作放棄地で無農薬栽培したものをはじめ、近くの産地で育ったものなど、産地が明らかな安心・安全なものに限定。「ここでのんびり過ごして、確かな素材で作った料理を食べて体の中から元気になってほしいですね」という夫妻の思いが詰まったすてきなカフェだ。