HIROKUN SELECT MAGAZINEHIROKUN SELECT MAGAZINE

ひろくんのご紹介
Money
2019.3.22

ちょっと役立つお金についてのお話

Vol.6

気になるおサイフ事情!20代・30代・40代の年収や貯金額は?

貯金する気はあるのに毎月ギリギリの生活……。「同年代と比べて給料が少ない?」「もっと貯金すべき?」と気になっていませんか?

ところが親しい友だちでも「年収はどれぐらい?」「いくら貯まった?」など、お金のことは話題にしにくいものです。

そこで今回は、厚生労働省などの公的データをもとに、気になる数字を調査!年代別の平均年収や貯金額など、聞くに聞けないおサイフ事情を紹介します。

※調査対象は、パートタイマーやアルバイトなどの非正規雇用者も含む。

一体どれぐらい?年代別の平均年収

働く楽しみと言えば、やはり毎月の給料。欲しかった洋服を買ったり、贅沢に外食をしたり。働いた成果を実感できる瞬間です。

自分の年収が同世代と比べて高いのか、それとも低いのか?気になる人も多いことでしょう。

まずは厚生労働省が行った最新調査をもとに、年代別の平均年収をチェックしてみましょう。

年代 平均年収
男性 女性
20代前半
(20-24歳)
211 203
20代後半
(25-29歳)
248 226
30代前半
(30-34歳)
289 242
30代後半
(35-39歳)
324 254
40代前半
(40-44歳)
359 262
40代後半
(45-49歳)
395 268

※単位は全て万円。

(参考)厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 性別」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/02.pdf

男性も女性も、働きはじめの20代はおよそ200万円。年齢が上がるにつれ、平均年収もアップしていきます。

ただし、あくまで平均年収ベースですが、男性と女性では上がり方が違います。

まずは男性の場合、30代の間に「年収300万円台になる」というのが一つの目安です。そして40代が終わる頃には、次の「年収400万円台」というステージが見えてきます。

収入が増えれば、使えるお金が増えます。それだけ貯金する余裕もできるということです。ただし、子育て世帯だと、30代以降は子どもの教育費がかかる時期でもあります。

「使う」と「貯める」のバランスをうまくとりながら、計画的なお金の使い方をすることが大切です。

一方の女性は、年収の伸び方がゆるやか。じわじわと金額は大きくなるものの、40代になっても平均年収は200万円台にとどまっています。

ただし、30代以降の平均年収が伸びにくいのは、結婚や出産を経て、パートやアルバイトとして働く女性が増えることも影響しています。

働き方によって、年収は大きく変わります。あくまで参考値としてデータを見るといいでしょう。

大卒だと有利?学歴別の平均年収

ここまで年代別の平均年収を見てきましたが、最終学歴によっても金額が違います。

厚生労働省の最新調査をもとに、男女別にどのように推移するのか見てみましょう。

男性
年代 平均年収
大学・
大学院卒
高専・
短大卒
高校卒
20代前半
(20-24歳)
227 204 201
20代後半
(25-29歳)
264 236 229
30代前半
(30-34歳)
321 267 254
30代後半
(35-39歳)
370 300 283
40代前半
(40-44歳)
427 327 312
40代後半
(45-49歳)
486 371 329

※単位は全て万円。

女性
年代 平均年収
大学・
大学院卒
高専・
短大卒
高校卒
20代前半
(20-24歳)
220 201 183
20代後半
(25-29歳)
245 222 194
30代前半
(30-34歳)
274 237 202
30代後半
(35-39歳)
303 253 211
40代前半
(40-44歳)
337 265 217
40代後半
(45-49歳)
369 280 223

※単位は全て万円。

(参考)厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/03.pdf

まず注目したいのが20代の数字です。働き始めるタイミングだと、学歴による差はさほどありません。特に男性の場合、ほぼ横並びです。

ただし年齢が上がるにつれて、差が開いていきます。30代後半になると、学歴によって100万円ほどの差があることが読みとれます。

つまり学歴が違えば、生涯賃金が大きく変わるということ。長い期間で人生の資金計画を立てることが重要です。

いくらが目安?年代別の平均貯金額

ところで、同年代はどれぐらい貯めているのでしょうか?

金融広報中央委員会が行った最新調査をもとに、年代別の貯金高をチェックしてみましょう。

年代 平均貯金額
単身 二人以上世帯
20代 97 73
30代 168 144
40代 108 252

※単位は全て万円。

(参考)金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(平成30年)
https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/

これを見ると「あれ?意外と少ない?」と感じるかもしれません。特に単身の40代を見ると、30代より貯金額が減っているのが分かります。

昔は「お金を貯める=貯金する」という感覚でした。ところが今では預貯金ではなく、投資信託をはじめとした金融商品で資産運用を行い、お金を貯める人も増えているのです。

実際に、さまざまな金融資産をひっくるめた金額を見てみると、結果はこの通り。

年代 平均金融資産保有額
単身 二人以上世帯
20代 128 249
30代 317 660
40代 657 942

※単位は全て万円。

先ほどの貯金と比べて、ぐんと金額がアップしたのが分かります。

近年では金融機関に行けば、さまざまな金融商品があります。

たとえば、最長20年間の運用益がずっと非課税の「つみたてNISA」は、2018年にスタートして、注目を集めている商品です。

その他、自分で資産を運用しながら老後資金を貯める「確定拠出年金(401k)」も人気です。

小さな差も、数十年続けば大きな差になります。お金を貯めるなら、資産運用を視野に入れるのも一つの選択肢と言えるでしょう。

まとめ

紹介した平均データを参考に、一度ご自身のおサイフ事情をチェックしてみてください。ただし、結果を見て一喜一憂する必要はありません。

お金を貯めるなら、貯金グセをつけることが大切です。毎月の給料からきちんと積み立てて、コツコツ続けましょう。

また、運用することで資産を増やす人も増えています。金融機関で無料相談会なども開かれていますので、話を聞いてみるのもいいでしょう。

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