最近よく耳にする「キャッシュレス」という言葉。海外からの観光客増加に伴い、日本でもキャッシュレス化が進んでいます。でも「よく分からない」「本当に必要?」と感じている人も多いのでは?
支払いがスムーズなキャッシュレス生活はとても快適!
今こそキャッシュレス生活を始めてみませんか?キャッシュレスの種類や具体的なメリットをご紹介します。
キャッシュレスとは、現金を使わずに支払いすることです。タッチするだけで駅の改札を通れる交通系ICカードは代表例。後日まとめて利用金額が引き落とされるクレジットカードもキャッシュレスです。
キャッシュレスには、大きく分けて3つのメリットがあります。
お出かけ前に財布の中身を気にしたり、ATMに並んだりする時間や手数料も必要ありません。釣銭で財布がパンパンにふくらむストレスからも解放されます。
キャッシュレスなら、レジで小銭を数えたりお釣りをもらったりする手間が省けます。急いでいるときも、さっと買い物できて快適です。
キャッシュレスの場合「ポイント還元」というおまけがつく場合があります。獲得したポイントは、別の支払い時に利用できます。
ずいぶん広がってきたキャッシュレスですが、日本はまだまだ“キャッシュレス後進国”です。
2016年時点で、韓国は96.4%がキャッシュレス決済を利用しているのに対し、日本では19.8%にとどまっています。中国も2015年時点で、既に約60%がキャッシュレス決済です。
※キャッシュレス比率は、(カード決済(電子マネー除く)+E-money決済)/家計最終消費支出により算出(ともにUS$ベースで算出)
※※中国については、Better Than Cash Allianceのレポートより参考値として記載
世界に後れをとっている現状を見て、政府もキャッシュレス化を進めています。2019年10月に消費税が10%になる予定ですが、「キャッシュレス決済なら5%もしくは2%ポイント還元」という方針を打ち出しています。
「中小の小売店での買い物が対象」「9か月間のみの期間限定」と条件つきですが、ぜひお得に買い物したいものです。
一言でキャッシュレスと言っても、種類はさまざま。支払いタイミングで分けると3つのタイプがあります。
前払い式は、「事前にお金をチャージしておき、残高から支払う」タイプです。たとえば電車やバスで使える交通系ICカード、スーパーやコンビニエンスストアで使えるプリペイド式電子マネーなどがあります。
前払い式のメリットは、利用したい金額だけチャージできるので、使い過ぎる心配がないこと。残高分しか使えないので、万が一の紛失や盗難時もそれ以上の被害は出ません。
リアルタイム決済式は、「買物と同時に、登録してある銀行口座からすぐ引き落としが行われる」タイプです。金融機関が発行しているデビットカードが代表的な例です。
リアルタイム決済式のメリットは、手持ちの現金が足りなくても買い物できること。なおかつ残高の範囲内でしか決済できないため、使いすぎる心配もありません。要は、銀行口座に入っている現金が財布に入っているのと同じ。現金払いに近い感覚で利用できます。
後払い式は、「利用した金額を、決められた期日にまとめて支払う」タイプです。クレジットカードは後払い式の代表例です。
後払い式のメリットは、現金不足でも買い物できること。一括払いを指定しても、急な出費が重なった場合、後から分割払いに変更できて安心です。利用履歴が確認しやすく、利用金額に応じたポイント還元や特典・サービスなどもあり、家計管理や節約につながります。
キャッシュレスを活用すれば決済が便利になり、暮らしがより快適になります。キャッシュレス先進国では、「現金お断り」の店舗もあるほど。今後も世界的にキャッシュレス化の流れが進むでしょう。
生活スタイルや求めるメリットに応じて、ぜひ自分に合ったキャッシュレスのスタイルを見つけてください。