近年物価がじわじわと上昇しています。2018年春には瓶ビールや納豆、今春は乳製品や調味料、大型ペットボトル飲料など、多くの品目で値上げが実施されました。
ただし物価が上がっても、さほど収入は増えていない状況です。続く物価上昇をどう乗り切ればよいのでしょうか?
今回は、物価上昇について理解を深めると共に、かんたんに始められる対処術についてご紹介します。
物価変動を知るものさしとなるのが、総務省が発表する「消費者物価指数」です。消費者物価指数を見れば、基準となる時点と比べて、物価がどれぐらい上昇または下落したかが分かります。
2018年の平均消費者物価指数によれば、前年と比べて物価は1.0%上昇しました。「食料」や「交通・通信」に絞れば1.4%、「光熱・水道」は4.0%の上昇です。
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出典:「平成30年(2018年)平均消費者物価指数の動向」(総務省統計局ホームページ:年報(平成30年(2018年))より)
(https://www.stat.go.jp/data/cpi/1.html)
仮に、2017年の1か月あたりの光熱・水道費を「1万円」とします。2018年は、前年と比べて4%上昇しているため、同じ使用量でも月々「1万400円」かかるということです。1年に換算すれば、およそ5千円の支出増となります。
物価は今後も上昇が見込まれています。なぜなら景気回復を目指し、日本銀行が「上昇率2.0%」を目標とした金融政策を行っているためです。
モノやサービスの値段が2%上がれば、生活費も2%アップします。もし収入が横ばいなら、家計の負担が増えることになります。
また値上がりするということは、同じ金額で買えるモノの量が減るということ。実質的に“お金の価値が目減りする”ことを意味します。
たとえば年率2.0%で物価上昇が進めば、現在1,000万円の価値は5年後に906万円、10年後には820万円になると試算されます。今後の物価上昇に備えて、早くから家計改善の手を打っておくことが重要です。
家計を改善するには、「出ていくお金を減らす」「かしこく支払う」ことが大切です。具体的な対策を立てるための第一歩は、お金の流れを“見える化”すること。毎月入ってくるお金(収入)と、出ていくお金(支出)を明確にして、現在の収支を把握しましょう。
現状がわかれば無駄な出費を見つけやすくなります。たとえば、外食費や飲み会帰りのタクシー代がかさんでいたら、回数を減らしましょう。携帯電話のプランや、電気料金の見直しもおすすめです。毎月決まって支払う固定費が下がり、節約効果がずっと続きます。
さらには、便利な「キャッシュレス」のメリットを活用するのもおすすめです。
近年、クレジットカードやデビットカード、スマホ決済など、現金を持ち歩く必要がないキャッシュレス決済が広がっています。利用金額に応じたポイント還元やキャッシュバックなどの特典がついている場合もあり、現金での支払いよりお得です。結果的に支出を減らすことが期待できます。
2019年10月に消費税が10%になる予定ですが、政府も「キャッシュレス決済なら5%※ポイント還元」という方針を打ち出しています。(※一部2%還元となる場合もあります)
「中小の小売店での買い物が対象」「9か月間のみの期間限定」と条件つきですが、キャッシュレス決済の特典を使って、お得に買い物できるのは魅力です。
家計改善を成功させるポイントは、「コツコツ長く続けること」です。
「家計簿をつけるのが苦手」と感じる人は、便利なスマホアプリを活用しましょう。手間が減り、無理なく継続できます。
たとえば「ひろぎんアプリ」のように、銀行口座とひもづいた銀行アプリも便利です。スマホがあれば、いつでもどこでも口座残高がチェックでき、お金の出入りも確認できます。
収支のグラフ化もできるので、収入と支出のバランスが一目瞭然。詳しい支出内容は、「入出金明細」で調べることができます。
検索窓に「電気」「振込」などのキーワードを入力すれば、36か月分の費用がずらりと並びます。「冬の電気代が高すぎる」「6月ごろから電気代が急激に上がっている」など傾向がわかるので、家計の引き締めに役立ちます。
このまま物価上昇が続けば、月々の生活費は増え、一方で知らない間に預貯金の価値が目減りしてしまいます。
まずは、“抑えられる出費”をこまめに探し、無理のない節約を心がけることが大切です。そのためのカギとなるのが、収入と支出を把握すること。
そのうえで、必要な出費の際には支払い方法をキャッシュレスに変えて、ポイントやキャッシュバックの特典を有効的に活用し、“かしこい支払い”を実践してみましょう。
さっそく、「ひろぎんアプリ」と「キャッシュレス」で、かしこくスマートな生活を始めてみませんか?
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