タイ旅行のベストシーズンにおける最大の敵は「大気汚染」

バンコック駐在員事務所
新宅 令康

 サワディーカップ。近年、タイでは大気汚染が深刻化しており、1月、2月頃は連日のようにPM2.5が大きな話題になっています。2020年1月22日には、大気汚染の影響でバンコク都庁が管轄する437のすべての公立学校が一斉に休校となる事態も起きています。
 タイ政府当局は「不要な外出を行わないこと」「外出時にはマスクを着用すること」を推奨したり、タイ空軍による「人工降雨」などの対策も行われましたが、根本的な問題解決には至っていません。筆者も含め、多くの人々が咳などの症状に悩まされています。
 大気汚染が特に酷いのは、朝と夕方の通勤ラッシュ時で、人体に危険を及ぼすレベルに達します。バンコクでは大気質指数(AQI:Air quality index)が「健康へ悪い影響がある」とされる100を大きく上回っており、PM2.5は安全基準の2倍とも言われております。
 経済発展著しいタイでは近年、排気ガスのみならず、道路や鉄道などのインフラ関連、コンドミニアムの建設ラッシュなども重なり、粉塵が急増しています。加えて、11月~2月の乾季は降雨が少ないうえ、立ち並ぶ高層ビルに風の通り道が遮断されており、粉塵が滞留していることが大気汚染の主な原因です。

 特に話題となるPM2.5は有害物質であるうえ、粒子が非常に小さく、鼻や喉の粘膜などの人間の身体機能で粒子の侵入が防げません。そのため、気管支や肺の奥深くまで入りこみやすくなっており、喘息・肺炎等のリスクを高め、長期の粉塵蓄積が続けば肺がん発症のリスクもあります。

 タイ旅行のベストシーズンは、1年間で最も涼しく、降雨のほとんどない11~2月の乾季で間違いありません。一方、この時期については1年間で大気汚染が最も深刻化するシーズンでもあります。
 Air VisualなどのアプリでPM2.5濃度など大気汚染の状況を常時チェックし、マスクをまめに着用するなどの対策を講じることも大切ですが、呼吸器系に問題のある方等は、敢えてこの時期のタイ(特にバンコク)旅行は控えるという判断も賢明かもしれません。

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