タイの「ニックネーム」文化

バンコック駐在員事務所
チナ・ヴォラユッタナーカーン

 初めまして。私は広島銀行バンコック駐在員事務所で秘書として約1年間勤務しております。チナと申します。バンコク出身で、現在は両親と猫(一匹)と亀(一頭)と一緒に住んでおります。タマサート大学教養学部日本語学科を卒業後、日系大手金融機関のバンコク支店にて、約11年間の勤務経験があります。
 ニックネームは「プク:Pook」です。「プク:Pook」は「丸くて可愛い」という意味があります。私のイメージに合っていますでしょうか(添付の写真をご参照ください)。
 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

今回は、上記の自己紹介でも記載しております「ニックネーム(タイ語:チューレン)」文化についてご紹介させていただきます。

 タイ人は本名が非常に長いため、目上や上下関係にあっても、また、職場でもプライベートでも「ニックネーム」を使用するケースが多くなります。ちなみに私の本名は「チナ・ヴォラユッタナーカーン」です。

 タイの法律上、ニックネームをつける義務はありませんが、一般的には両親や親戚が生後、呼びやすいようにニックネームを定めます。

 参考までに、タイ人に人気のニックネームの1位から5位までは以下通りです。

1位 メイ(MAY)= 5月

2位 プロイ(PLOY)= 宝石の一つ

3位 ナェン(NAEN)= Nancy(英語)の略称

4位 アイス(ICE)= 氷

5位 バンク(BANK)= 銀行、紙幣

 ニックネーム自体は呼びやすさを重視しており、極論を言えば、適当で良いのです。タイ人にとって、ニックネーム自体には特別な意味はなく、自分の両親が呼びやすいように簡単な名前を付けているケースが多いです。

 機会があれば、お知り合いのタイ人に「ニックネーム」を聞いてみてはいかがでしょうか。由来や意味も合わせて教えてもらえば、より興味深く、印象に残ると思います。

 私は人間関係を構築していくうえで、相手に名前を覚えてもらうということは、非常に重要な要素だと考えています。一方で、日本人の名前は外国人にとっては非常に難しいため、覚えにくい部類に入ると思います。

 今後、グローバル社会が進んでいく中で、外国人との接点も益々増えていきます。是非、日本人の皆さまも外国人向けに「ニックネーム」を作ってみてはいかがでしょうか。