広島~ハノイ線
(ベトジェットエア)
体験記:新たな直行便の魅力
ハノイ駐在員事務所
信重 宏行
- はじめに
シンチャオ。ハノイ駐在員事務所の信重です。2024年5月12日、広島とハノイを結ぶ直行便(ベトジェットエア)が就航しました。今回は、私が日本に一時帰国する際に利用したベトジェットエアの広島~ハノイ線の体験を皆様に共有したいと思います。
- 広島~ハノイ線(ベトジェットエア)の概要
広島~ハノイ線は、2024年5月にベトジェットエアによって就航が開始されました。2024年10月時点では、木曜と日曜の週2便が運航されています。広島県の発表によると、2024年5月~9月の広島~ハノイ線の利用状況は、乗客数11,642人、搭乗率は78.9%と好調な滑り出しを見せています。好調な利用状況を背景に、2024年11月19日からは火曜の運航が追加され、週3便に増便されることが決定しています。
運航スケジュールは以下の通りです。
- VJ952便:
ハノイ(6時35分)発 → 広島(12時30分)着 - VJ953便:
広島(13時30分)発 → ハノイ(16時50分)着
広島県民にとって、広島~ハノイ線(ベトジェットエア)利用のメリットは、時間とお金を節約できることです。直行便の利用で、乗り継ぎなく広島からハノイまで移動できるため、ビジネスや観光に費やす時間を捻出できます。チケット価格は安い時期であれば片道2万円程度と、お財布に優しい価格設定です。
- VJ952便:
- ハノイから広島の搭乗体験
ここからは、私が利用した際の具体的な搭乗体験をお伝えします。
搭乗手続き
ハノイから広島へ向かう便の搭乗時刻は午前6時でした。早朝のフライトのため、午前3時に起床し、午前3時30分に自宅を出発、午前4時にハノイのノイバイ空港へ到着しました。 空港に着いたら、まずチェックイン手続きが必要です。午前4時にもかかわらず、ベトジェットエアのチェックインカウンターは長蛇の列でした。行列を避けるために、オンラインチェックインサービスの活用をおすすめします。私は事前にオンラインチェックインを済ませていたので、荷物を預けるだけで手続きは非常にスムーズに進みました。出国審査も特に混雑なく、午前4時30分頃には搭乗ゲートに到着しました。
機内サービス
ベトジェットエアはLCC(ローコストキャリア)なので、フルサービスキャリアとは異なる点に注意が必要です。
主なサービスの相違点は以下の通りです。- 飲食物の提供がない:
飲食物は有料で注文可能です。 - 座席スペースが狭い:
座席の狭さが気になる方は、オプションで足元の広いシートを指定できます。 - 機内エンタメがない:
フライトを楽しむため、本や動画などを事前に準備しておくことをおすすめします。 機内の搭乗率は約90%で、好調な利用状況を実感しました。乗客はベトナム人85%、日本人15%といった具合です。ノイバイ空港を定刻に出発し、約4時間30分の快適なフライトの後、広島空港に到着しました。
午前4時30分のノイバイ空港。
売店やレストランはほとんど閉まっています。ベトジェットエア機内で記念撮影する筆者長男と長女。
子供だと、座席スペースは十分です。 - 飲食物の提供がない:
- 広島からハノイの搭乗体験
広島からハノイへ戻る際の体験もお伝えします。
搭乗手続き
広島からハノイへ向かうフライトは午後1時30分出発なので、朝はゆっくり過ごし、広島空港に移動しました。残念ながら、広島空港はベトジェットエアのオンラインチェックインサービスの対象外です。空港でのチェックイン手続きが必要ですので、時間に余裕をもって空港へ到着することをおすすめします。
機内サービス
機内に入ると、搭乗率は約90%とこちらも高稼働でした。広島空港を定刻に出発し、約5時間のフライトを経て、ハノイのノイバイ空港に到着しました。到着後の入国審査は長蛇の列で、入国まで1時間程度かかりました。広島~ハノイ線の利用者から「入国審査の待ち時間はほとんどなく、スムーズだった」と話を聞くこともあるので、ベトナム入国審査の待ち時間については運次第のようです。くたくたになりながらも、午後6時過ぎにはハノイの自宅に無事到着しました。
広島空港内のベトジェットエア広告。
ノイバイ空港到着時のベトジェットエア。
ベトナムではタラップを使用し、
乗客が乗り降りすることが一般的です。 - おわりに
以上が、私の広島~ハノイ線搭乗の体験談です。この直行便は、安価で快適にハノイと広島を移動できる手段として非常に有用です。今後も日本に帰国する際には、広島~ハノイ線を利用したいと思っています。広島とハノイを結ぶ直行便の就航は、ビジネスと観光の両面で両都市の関係強化に大きく寄与することでしょう。広島銀行ハノイ駐在員事務所としても、この機会を活かし、地元企業のベトナム進出やビジネス構築の支援をより一層強化していきます。読者の皆様も、ぜひ広島~ハノイ線を利用してハノイにお越しください。