新しい日常(ニューノーマル)のライフスタイル

上海駐在員事務所
吉崎 直敏

 今回は「新しい日常(ニューノーマル)」のライフスタイルについてレポートします。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の為、3密の回避や日常生活のあらゆる場面において非接触・非対面に留意する「新しい日常(ニューノーマル)」について考察されています。

 中国国内では、2018年初頭に非接触・非対面の新サービスとして、無人コンビニの出店ラッシュが続いていたようですが、筆者が赴任した2019年4月には完全に下火となっており、上海市内の無人コンビニは数える程しか無くなっていました。現地に住む友人達に話を聞いてみたところ、顔なじみの店員さんがいるコンビニを利用することが多いから利用しないという回答がほとんどでした。

 しかしながら、この無人コンビニのシステムが「新しい日常(ニューノーマル)」で求められている社会的要請にマッチしているのか、中国国内では改めて見直され始めているようです。店舗利用の際は以下の手順で行います。

  • ① 専用ゲートでスマホアプリを通じて、初期設定(顔認証等)を行った後、店舗に入る
  • ② 購入したい商品を手に取る
  • ③ 専用ゲートから店舗の外に出る
  • ④ 店舗の外に持って出た商品の合計金額が自動的に決済される(商品の明細も通知される)

 会計がきちんとなされているか気になると思いますが、実際に利用してみたところ、手に取った商品は間違えることなく正確に把握されていました。運営会社に『なぜ商品を間違えないのか?』と聞いたところ、企業秘密で教えられないとのことでした。

 また、入店人数も管理されており、一定の人数しか入れませんので、3密の回避等が実現されます。2回目以降の利用はスマホアプリを起動させる必要もなく大変便利です。

 ある程度は慣れるしかない「新しい日常(ニューノーマル)」。日本においても社会的要請にマッチするサービスが登場し、浸透していくのか、注目していきたいと思います。