3年ぶりの開催
「ジャパン・トラベル・フェア」
シンガポール駐在員事務所
大西 弘城
2月24~26日の3日間にわたり、日本政府観光局(JNTO)主催の訪日旅行促進イベント 「ジャパン・トラベル・フェア」 がシンガポールで開催されました。 新型コロナウイルス感染拡大前には、毎年開催されていましたが、リアルでの開催は3年ぶりです。日本から19団体、現地旅行会社から7団体の合計26団体が出展しました。 広島県からは、一般社団法人広島県観光連盟(HIT)と広島国際空港株式会社が合同でブースを設置し、観光の見どころや食文化などの魅力をアピールしました。
広島の食文化をアピール
国土が狭く四季のないシンガポールにおいて、コロナ以前の余暇の過ごし方といえば海外旅行でした。中でも日本の人気は高く、2019年の訪日客は 49.2万人と過去最高を記録。そのうち約7割が2回以上訪れているリピーターです。渡航制限が解除されるまで訪日を我慢していたシンガポーリアンにとっては、待望の 「ジャパン・トラベル・フェア」 となりました。
25日には青森県黒石市出身でドラムが特技のゆるキャラ「にゃんごすたー」がシンガポール初のライブパフォーマンスを行い、 「アンパンマンマーチ」や X JAPAN の「紅」など数曲を披露しました。愛くるしい見た目からは想像がつかない華麗なドラムさばきに来場者の目は釘付けでした。 広島県のブースにもたくさんのシンガポーリアンが立ち寄り、連日大盛況でした。ブースに設置された宮島の写真パネルの前では記念撮影をする人が後を絶ちません。 広島から出張で来星された職員の方々がカープのユニフォームを着て、広島の魅力を熱心に説明する姿が印象的でした。
にゃんごすたーのドラムさばき
宮島の写真パネル
筆者も少しお手伝いさせていただいたのですが、来場者のほとんどは既に広島県を認知しており、観光地に関する具体的な相談が数多く寄せられました。 特に「ラビットアイランド」として海外でも有名な大久野島や「サイクリストの聖地」と呼ばれるしまなみ海道への関心が高いようで、用意していたパンフレットが飛ぶようになくなりました。
新型コロナウイルスの影響もあり、広島とシンガポールを結ぶ直行便は、残念ながら2020年3月に廃止されました。 今回のイベントをきっかけに広島を訪れるシンガポーリアンが少しでも増え、いつの日か広島空港にシンガポール直行便が復活することを願っています。
連日大盛況の会場
熱心に説明する職員の方々